盲ろう者通訳・介助員養成について
平成10年度から熊本県の委託事業として始まったものである。手話奉仕員と要約筆記奉仕員の養成とは随分遅れての実施である。養成講座は、盲ろう者に関して養成実施以前から取り組んでいた情報提供センターが担当して実施してきた。実施は都合あって熊本市内の開催が多く、その実施は次のとおりである。
年度(西暦)養成人員
平成10年(1998年)24名
平成11年(1999年)19名
平成12年(2000年)22名
平成13年(2001年) 5名
平成14年(2002年)16名
平成15年(2003年)14名
平成16年(2004年)17名
平成17年(2005年) 7名
平成18年(2006年)11名
合計135名
※県ろう協会創立60周年記念誌 「夢を求めて」より転載
他に盲ろう者が住んでいる地域で1日ないし3日程度の養成講座を開いたこともある。平成10年度から平成18年度までの9年間で135名を養成し、介助員として登録いただいて活動しているのは平成19年3月1日現在で42名となっている。課題は、熊本には盲ろう者の団体である「夢の会」があり、定期的に会合を持ち、仲間とのふれあいや様々な行事を行っている。社会に又は家庭内に埋もれている盲ろう者がいるはずである。これらの盲ろう者を誘い出し、同じ仲間とのふれあいを持ち、希望を持たせることである。
幸い平成19(2007)年の財団法人熊本県ろう者福祉協会創立60周年記念を迎えた年に「夢の会」は全国盲ろう者大会を熊本で開催した。この大会が、埋もれている盲ろう者を誘い出す波及効果をもたらすことを期待している。